こころ感じる聚楽の旅 ことのはvol.20
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  手にする。ふふ…次はもっと儲けるぞやったぜ!33 戦争景気に付け入ることはできなかったが現地で鉄道建設に従事。 半年間で5百円を第1次世界大戦による戦争特需により日本は未曾有の好景気となる数年なりを潜めていたバクチ魂に火がついてしまった。母から借りた3百円を元手に相場の世界へのめりこんでいく。強気の1点買いでまたたく間に10倍になり商売が馬鹿々々しくなる。持って生まれた勘と度胸、当時の金で10万円ほど儲けた。令和の価値に換算すると2億円は下らない。母に借りた3百円は10倍にして返している。● 1920(T9)年3月 株価大暴落。10万円どころか1万円の借金を背負い込む。● 同年「樺太は成金景気で雪が解けた」との噂を聞き サガレン(樺太)へ ● 1921(T10)年 帰郷後再び相場に手を出し、5百円を失う 「相場になんか手を出すものではない」【当時の川柳】 大根を   売って百姓    カブを買い【波乱万丈青年期】

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